「最近疲れやすい」「気分が落ち込みやすい」「夜ぐっすり眠れない」――そんな悩みを感じたことはありませんか? それは、ストレスによるホルモンバランスの乱れが原因かもしれません。実は、体には“幸せホルモン”と呼ばれる物質があり、それを増やすことで心も体も軽やかに過ごせるようになります。この記事では、毎日の暮らしに簡単に取り入れられる“幸せホルモン”の増やし方をご紹介します。
ストレスとホルモンの関係
ストレスがかかると、体は「コルチゾール」というホルモンを分泌します。コルチゾールは一時的に体を守るために必要ですが、長期間続くと不眠や疲れやすさ、肌トラブル、イライラなどを引き起こしてしまいます。そこで大切なのが、ストレスを和らげてくれる“幸せホルモン”を増やすことです。
体には心を穏やかにしたり、やる気を引き出したり、安心感を与えてくれるホルモンが存在します。それが、セロトニン・ドーパミン・オキシトシン・メラトニン・エンドルフィンの5種類です。
これらをバランスよく活性化できれば、ストレスに強くなり、毎日をもっと軽やかに過ごせます。今回は、女性のライフスタイルに役立つ“5大幸せホルモン”の整え方をご紹介します。
セロトニン(心を安定させるホルモン)
どんなホルモン?
セロトニンは「心の安定ホルモン」と呼ばれ、気分を落ち着かせ、不安やイライラをやわらげます。また、夜の睡眠ホルモンであるメラトニンの材料にもなります。
増やすコツ
- 朝の光を浴びる:起きたらカーテンを開けて10分ほど日光を浴びる
- リズム運動:ウォーキングやヨガ、呼吸法など一定のリズムを持つ運動
- 食べ物からサポート:鶏肉、牛肉、卵、バナナ、大豆製品(納豆・豆腐)、ナッツ類を意識的に。
セロトニンを増やすリズム運動の例
1. ウォーキング
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一番手軽で続けやすい運動。
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一歩一歩のリズムが脳に心地よい刺激を与えます。
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朝の光を浴びながら歩くと効果がさらにアップ。
2. 軽いジョギングや自転車
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一定のリズムで走ったりこいだりする動きが効果的。
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無理なく会話できるくらいのペースがおすすめ。
3. ヨガや太極拳
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ゆったりとした呼吸とリズムのある動作がセロトニンを整える。
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リラックス効果も高く、心を落ち着けたいときにぴったり。
4. 呼吸法・腹式呼吸
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ゆっくり「吸って、吐く」を繰り返すだけでもリズム運動に。
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瞑想やマインドフルネスの効果も得られます。
5. 咀嚼(よく噛むこと)
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食事のときに「リズムよく噛む」こともセロトニンを増やす習慣。
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ガムを噛むのも手軽にできる方法です。
ドーパミン(やる気ホルモン)
どんなホルモン?
ドーパミンは「やる気ホルモン」。何かを達成したときや楽しみを感じたときに分泌され、モチベーションを高めてくれます。
増やすコツ
- 小さな達成感を積み重ねる:ToDoリストを作って一つずつクリア
- 運動習慣:ジョギングや筋トレで分泌が促される
- ご褒美習慣:頑張った自分にお花やスイーツをプレゼント
- 十分な睡眠
- 食べ物からサポート:バナナ、アボカド、アーモンド、赤パプリカ、ブロッコリー、ささみ、卵、魚、乳製品、ダークチョコレート
オキシトシン(愛情ホルモン)
どんなホルモン?
オキシトシンは「愛情ホルモン」と呼ばれ、人とのスキンシップや信頼関係によって分泌されます。安心感や幸福感をもたらし、ストレスをやわらげる効果があります。
増やすコツ
- 人とのつながりを大切に:友人や家族と会話や食事を楽しむ
- スキンシップ:ハグ、手をつなぐ、ペットをなでる
- 音楽やアートに触れる:好きな音楽を聴いたり、創作活動を楽しむ
- アロマテラピー
- 感謝を伝える:ちょっとした「ありがとう」が分泌を促す
- 食べ物からサポート:柑橘類、いちご、キウイ、ほうれん草、アーモンド、黒豆、カモミールやラベンダーなどのハーブティー、キムチ、納豆
5. メラトニン(睡眠ホルモン)
どんなホルモン?
メラトニンは「睡眠ホルモン」と呼ばれ、夜の自然な眠りをサポートします。質の良い睡眠は翌日のストレス回復に欠かせません。セロトニンが15時間後にメラトニンに変化します。
増やすコツ
- 日中に光を浴びる:体内時計が整い、夜の眠りやすさにつながる
- ブルーライトを避ける:寝る1時間前はスマホやPCをオフ
- リラックスタイム:お風呂で温まる、アロマを楽しむ
エンドルフィン(多幸感ホルモン)
どんなホルモン?
エンドルフィンは「快感ホルモン」や「多幸感ホルモン」と呼ばれ、強い幸福感やリラックス感をもたらします。脳内の天然の鎮痛薬のような働きもあり、ストレスや痛みを和らげてくれます。
増やすコツ
- 運動後の爽快感:ランニングやダンスなどで分泌される“ランナーズハイ”はエンドルフィンの働き
- サウナで整う
- 植物を育てる
- 笑うこと:お笑い番組や友人との楽しい会話
- 瞑想やマインドフルネス:心を落ち着ける時間を持つ
- 食べ物からサポート:カレーライス、タンメン、麻婆豆富、和菓子、洋菓子、フルーツ、高カカオチョコレート
女性のライフステージと幸せホルモン
女性はライフステージごとにホルモンバランスが揺らぎやすく、心や体の不調を感じやすいもの。そんなとき、5大幸せホルモンを意識して生活に取り入れることが、セルフケアの大きな助けになります。
- 月経前のイライラや不安 → セロトニンを増やす朝の散歩
- 育児や家事での疲れ → オキシトシンを意識して子どもとのスキンシップを楽しむ
- 更年期の不安感や不眠 → メラトニンとエンドルフィンを意識して運動と睡眠環境を整える
まとめ
ストレスは避けられないものですが、毎日の小さな工夫で“幸せホルモン”を増やすことができます。セロトニンで心を落ち着け、ドーパミンでやる気をチャージし、オキシトシンで安心感を得て、メラトニンで質の良い眠りを、そしてエンドルフィンで深い幸福感を味わう。これらが整うことで、ストレスに強く、しなやかな心と体を育てることができます。
今日からできることはたくさんあります。朝の光を浴びる、友達と笑い合う、誰かに「ありがとう」を伝える、寝る前にスマホを置く。それだけでも幸せホルモンは少しずつ増えていきます。あなたの毎日が、もっと心地よく、もっと笑顔であふれますように!
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